彦水川源流部から鷹ノ巣山三ノ岳

【前書き】
 久しぶりに会社の登山部で山に行くことに。近くの穴場といえば、ここです。
 新緑と渓流と岩場が楽しめるコースです。

【年月日】’12.4.29(日)
【コースタイム】薬師林道入口(9:15)→(薬師林道)→三叉路495m地点(10:43)→彦水川入口(11:00)→滝上川沿いで昼食
         →彦水川横断(11:40頃)→尾根(13:15頃)→鷹ノ巣山三ノ岳(13:40-14:20)→(巻き道)→薬師林道入口(15:10)
          (標高590m)          (標高910m)
【同行者】会社3名(IW、IK、MY)
【場所】国土地理院 ウォッちず地図閲覧サービス(試験公開) 503017 2万5千分1地形図名:英彦山 [北東]
【注意事項】一般コースではありませんが、赤テープは適当に付いています。

【写真と解説】


 このコースはまず薬師林道をテクテク1時間半下るのですが、慣れない人には非常に苦痛に感じるかもしれません。薬師林道は砂利を敷いて整備されているので尚更です。
 それでも周囲の新緑は綺麗です。写真は彦水川入り口付近の緑です。


 彦水川左岸に沿って、滝の上のいつもの場所に着きました。結構、道が険しいと同行者から不平・不満が出ましたが、山に登っているのですから多少の困難は我慢しないと。実は写真右上に林道が走っていて、そこから下る方法もあったのですが、今日はちょっとだけ厳しい道を選びました。ここで早めの昼食を採りました。


 昼食の場所の少し上で彦水川の右岸に渡り、主流の西側の沢に沿って登っていきます。正確なトレースはGPSを持たないので分かりません。


 本当に綺麗な瑞々しい新緑の中を沢に沿って登っていきます。赤テープが適当にあるので注意していれば迷うようなことはないと思います。
 杉の倒木が道を塞いでいる場所もありましたが、跨ぐか、潜るか、巻くかして登っていきます。


 沢の幅が狭くなり、両岸が切り立ってきたところで左側の尾根に取り付きます。


 この尾根を登っていきます。結構、急勾配ですが、特に問題ありません。


 しかし、この二人にはこの勾配は堪えたようです。大した距離ではないのですが、道でないところを登るというのはそれなりに疲れます。


 尾根にたどり着いた後、尾根をどちらに進んだら良いのか迷ったので磁石と地形図で確認します。左が野峠、右が三ノ岳です。ここまでは良かったのですが、三ノ岳に着いて右側、要するに北側に廻り込んだために目的とする山頂への登り口の岩場が見付かりません。うろうろしているとM君が「ここじゃないですか。」と言って登っていく。暫くすると「ロープが束ねてここに置いてありますよ。」という。
 そうか、ロープが古くなって三ノ岳には登れないのか、と皆で納得して帰路に着く。


 ところが三ノ岳の南側に廻り込むと岩場の登り口が。三ノ岳山頂には繋がっていなくても登ってみるか、ということで登ってみるとここが目的とする山頂への登り口でした。これで最初に自分が三ノ岳の北側に廻り込んでいたことに初めて気付く。自分で空間認識能力が乏しいことは分かっていたが、ほんとに単純なことが分かっていない。情けない。
 自分が最初に登るが、疲れもあって、相当ビビる。残念ながらIK女子は、諦める。


 岩の上に立つと絶景です。1日中森の中を歩いてきて、最後に岩の上に立って眺める景色。苅又山です。


 左奥の山が中摩殿畑山〜彦見岳〜釣鐘山だと思うのですが。


 3人無事に岩場を下りました。あとは巻き道を通って、二ノ岳と一ノ岳はパスして薬師林道入り口へ。
 薬師林道入り口の駐車場に戻るとキツネのような犬が。首輪もなく、キツネのような細い顔をしてこちらをじっと見る。道の真ん中に座ったり、通る車を見て、主人が迎えに来るのを待っているよう。体は汚れていないし、首輪は無いし、朝にはいなかったので、ついさっき捨てられたのか?かわいそうに。

【後書き】
 このコース、時間も約6時間と長いし、案内する私もコースを確実に覚えているわけでもなく、あまり山に登っていない人にはきついかも。しかし、この季節、英彦山周辺は一面新緑が綺麗です。人に会うこともほとんどないし、静かな山歩きが好きな人には最適なコースだと思います。


【前書き】
 前回、川沿いにキツネノカミソリが芽吹いているのを見つけたので、花を見に行くことにしました。
 暑いだろうな。虫は?

【年月日】’09.8.2(日)
【コースタイム】高住神社(9:30)→(薬師林道)→三叉路495m地点(11:07)→彦水川奥の林道目印(11:35)
         →彦水川横断(12:10)→尾根(13:30)→鷹ノ巣山三ノ岳下(13:50)→(巻き道)→高住神社(14:50)
          (標高590m)       (標高910m)
【同行者】単独
【注意事項】一般コースではありませんが、赤テープは適当に付いています。前回までのコースとは違います。

【写真と解説】


 今日は掲示板のふくちゃんが昔紹介してくれた標高590m位で彦水川を横断して、支流を遡り、25000分の一地形図の928mピークのある尾根の鞍部に取り付くコースを登ってみました。
 キツネノカミソリは残念ながら盛りを過ぎていました。しかし、凄い数の花が咲いています。花の盛りに見たら綺麗だろうと思います。


 写真の枚数はそこそこ撮ったのですが、天気も悪く、森の中で薄暗いのでシャッター速度が上がりません。三脚もないし、ピンボケ続出。
 結局、碌な写真がありませんでした。


 彦水川を横断する場所がどこにあるか、前から探していたのですが、分かりませんでした。前回までは、渓流を下から登って来ていたのですが、今日はふくちゃんの情報どおりに写真左側の上にある林道から降りてきたので分かりました。写真右上に続く道です。


 道には赤テープが付けてあるので迷わずに進めました。
 前回まで私が登った渓流よりも今回の方が流れが長く、楽しめます。多分、前回まで私が登っていた沢の南の沢だと思います。
 最後にどこから尾根に登るか、そこで少し迷いましたが、直に赤テープを見つけて安心しました。
 尾根に出た後、尾根を左に進んでいたのですが、コンパスで方向を確認すると東に向かっています。樹林で鷹巣山はどこにあるのか見えません。
 頭の中を整理して、鷹巣山から南東に延びる尾根に取り付いたはずだから、北西方向に進むべき。と言うことで逆方向に。
 基本的に私は方向音痴です。
 いや〜、このコースも中々良いです。

【後書き】
 行きがけに前をバスが2台走っていました。夏休みなので青年の家に行くのでしょう。しかし、これは非常に拙いのです。
 四国の剣山に行く道は、ずっと1.5車線でした。そこを走って私は知りました。離合場所に入れる車の数以上の車が繋がっていると離合できないと。
 500号線は青年の家まで普通車なら離合できますが、バスは無理です。それが2台が連なっていると拙い。
 案の定、野営場の手前で客を送って戻ってきたバスと鉢合いました。ガイドがバスから降りて、後ろを走っていた私達までバックする羽目に。しかし、少々バックしてもとても離合できる状態ではありません。後ろについていた私達は先に行かせてもらいました。私の車でもぎりぎりだったのにバスは無理でしょう。反対車線も凄い渋滞になっていました。
 1.5車線や1車線の道路では、連なって走るのは止めた方が良いと思います。


【前書き】
 今日は大山の残雪登山のために初めて登山靴を買った会社の若者を連れて、足慣らし登山です。
 どこに行こうかとだいぶ迷いましたが、このコースにしました。

【年月日】’09.3.1(日)
【コースタイム】薬師林道入口(9:40)→(薬師林道)→三叉路495m地点(11:00)→彦水川入口(11:15)
         →鷹ノ巣山三ノ岳(13:45)→(巻き道)→薬師林道入口(14:40)
【同行者】会社の若者M君
【注意事項】一般の登山コースではありません。入口に赤テープはありますが、途中から無くなります。

【写真と解説】


 このコース一番の安らぎの場所は、滝の上のこの場所です。


 このコースを歩くのは、今回で3回目ですが、いたるところにキツネノカミソリが芽吹いていました。
 花が咲く頃に見てみたいですね。
 ところで今日はこのコースを歩くのが3回目なのですが、途中で道を迷ってしまいました。
 油断大敵ですね。


 キツネノカミソリ


 鷹ノ巣山三ノ岳頂上からは、展望は得られないとガイドブックを読んで知っていましたが、岩をよじ登ったらいや〜、目の前に苅又山が大きく見えるではないですか。
 また、山頂に至る途中に展望台みたいな所もあるし。
 ただ、山頂への道は片側が断崖絶壁なので注意して下さい。


 写真右が苅又山、中央の尾根が鷹ノ巣山から南東に延びる尾根、この尾根を歩くコースもあるようですが、まだ歩いていません。その内、歩いてみようと思います。
 写真中央奥に見えている山々は、ちょっと分かりません。


 三ノ岳頂上です。多分、一人だったら来なかったと思います。
 一人より二人の方が力が発揮できますね。冷静に登れました。


 駐車場所までの行きに道端で写真を撮っている人がいたので、何を撮っていたんだろうと探し当てたのが、この花です。
 セリバオウレンのようです。


【前書き】
 掲示板のふくちゃん紹介のコースですが、本当にこのコースなのか、ちょっと疑問な点も。
 そもそも自分がどこを歩いたか、完全には分からないのですが、なんとか帰ってこれたというのが正直。
 コース入口には赤テープがあるものの、途中からコースをはぐれたのか、全くテープ無しで地形図とコンパスのみが頼り。時にはこんな訓練も良いかも。

【年月日】’08.11.16(日)
【コースタイム】薬師林道入口(10:10)→(薬師林道)→彦水川入口(12:05)→鷹ノ巣山三ノ岳東尾根(13:55)
          →鷹ノ巣山三ノ岳(14:15)→(巻き道)→薬師林道入口(15:30)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウォッちず地図閲覧サービス(試験公開) 503017 2万5千分1地形図名:英彦山 [北東]
【注意事項】一般の登山コースではありません。入口に赤テープはありますが、途中から無くなります。

【写真と解説】

 薬師峠を越えて、薬師林道をテクテク歩いて下っていきます。
 写真では落ち葉に覆われて分かりませんが、道は舗装されていないのでちょっと歩きにくいです。
 この林道を歩いて下るなんて思ってもいませんでした。山に入る目標地点は三陀山の入山地点と一緒です。
 当然、車で回りこむことしか考えていませんでしたから。薬師林道を歩けたのもふくちゃんのお陰ですね。

 

 途中に苅又山の登山口がありました。これは苅又山の西尾根を辿って登るコースです。
 その内、歩いてみようと思います。

 鹿が鳴いていたので、林道を歩きながら口笛で答えていたら、いきなり子供2頭を連れた母親鹿が私の目の前の林道を横切りました。
 凄い迫力ですね。あれに体当たりされたらたまりません。それにしても急坂を走り抜ける運動能力は凄い!

 25000分の一地形図でコースを説明すると、彦水川と山国川の合流地点から彦水川を遡ります。
 轟集落手前で彦水川は北と西に分岐してますので北へ向かいます。
 標高495m地点手前でさらに北と西に分岐してますので北へ向かいます。
 その源流部を西に辿れば、鷹ノ巣山三ノ岳に辿りつきます。

 登山口は薬師林道の“山神?”案内板の次の橋を渡って川沿いに左に向かう道があります。
 そのまま直進すると堰堤がありますので、そのまま進みます。最初はテープが時々ありますが、その後は・・・・。 

 落ち葉の絨毯の散歩道。最高です。
 炭焼窯の跡もあります。こんな所で生活してみたい! 

 川は上流部でどんどん分岐していきますが、高度を確認しながら基本的には西方向、左、左へと進路を取ります。
 途中、杉の植林帯を通ったりして、コースを間違ってないか非常に不安になります。
 源流部です。奥はナメ状態で登るのは無理です。 

 直進出来ないので上流に向かって右手の斜面を登ることにしました。
 とにかく尾根に出てしまえば、なんとかなるはずです。これは山登りの鉄則。遭難時の鉄則でも。 

 尾根に出たとき、自分の位置が全く分かりませんでした。実際は、三ノ岳東側でした。
 三ノ岳の岩場です。疲れていたせいもあるかもしれませんが、めちゃくちゃビビリました。

 

 三ノ岳岩場から苅又山です。
 ここは狭くて、ザックから地図を出したり、カメラを出したりしましたが、精神は冷静ではありません。
 高所恐怖症で足はガタガタです。
 方角を確認したのですが、元々方向音痴なので。今、思い出しながら山座同定している所です。 

 三ノ岳から犀川町方向です。紅葉が綺麗だったのですが、急速にガスが湧き始めたので急いで下山しました。

【後書き】
 久々に道なき道を歩きました。出発が遅かったので、日暮れ前に下山できるか、不安になりましたが、なんとか下山できました。
 しかし、薬師林道を歩くという発想は無かったのですが、歩いてみたら中々良いものです。
 渓流沿いも凄く綺麗です。山に登らなくても弁当だけ食べに来ても良さそう。
 多分、英彦山周辺には一般登山道ではない凄く綺麗な場所がたくさんあるはずだと思います。

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